インタビュー:代表取締役社長 橋詰和弘

– President

「秀作創造」を胸に暮らしに寄り添う家具を(代表取締役社長 橋詰 和弘)

当社は、昭和27年の創業以来、収納家具の伝統的な造り方である「框組:かまちぐみ」工法を用いた高品質の国産家具製造を手掛けて参りました。創業時、都城市は林業と木工業が盛んな街でした。駅前にはいくつもの製材所が並び、活気に満ち溢れていました。そんな中、創業者である祖父 橋詰久三は木工所に通い、木工の基礎を身に付けます。やがて家具メーカーの製造部門で雇われ、工場長として勤務。その後、独立しました。

真っ直ぐにお客様と向き合い、技術を磨き続けた結果、都内百貨店への進出や海外進出、受注拡大に伴う工場の拡大など着々と歩みを進めることができました。昭和57年には、当時の皇太子ご夫妻の行啓を得ることができました。今でも忘れられない、誇り高い出来事です。

祖父の代に始まった当社も、私で4代目。時代のニーズに合わせて、製造する商品も多様に変化して参りました。近年は、環境に優しいリビング・ダイニング用家具をはじめ、あらゆる家具を、素材や造りにこだわって製造しています。

楠(くすのき)を使い、管理から取り付けまで一貫したものづくりを

保管されている楠材家具の素材には、主に九州産の「楠」を使用しています。生命力が強く、樟脳という防虫効果のある香りを持つ、楠。そんな楠の丸太を購入し、製材会社で板状に加工。その後、自社で管理を行っています。楠の良さを最大限に引き出す塗料開発も、塗料会社とともに行いました。こだわりの素材です。

また、全国や海外の家具専門店などへの卸売りのみならず、都城市にある自社ショールームで家具の販売も行っております。素材管理から製造、販売や取り付けまで、一貫して自社で手掛けることにより、お客様のご質問やご要望に迅速に対応できています。

社員の働き方も大事に。人生が豊かになる職場へ

ショールームにてインタビューを受ける橋詰社長当社には、勤務歴20〜30年の方もいらっしゃいます。これまでを、そして今を支えてくれているスタッフを尊重し、フラットなコミュニケーションを大事にしています。できる限り現場の声を聞き、要望があれば柔軟に対応する。今も、就業時間のあり方について、より働きやすい環境を作れるよう、積極的に取り組んでいます。

押し付けるのではなく、引き出すスタイルで。社員たちが心からものづくりを楽しめる環境を作っていきたいと考えています。人生が豊かになる職場を作って参ります。

環境との調和を。持続可能な未来に向けた「企業の森」

植樹した樹木SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みとして、植樹活動を行っております。先代が所有していた霧島の土地を使用し、我々が素材として使用している「楠」を植樹しています。活動を行ううちに「うちの土地も活用してほしい」とのお声がけもいただけるようになりました。徐々に、面積も拡大して行きたいと思っています。都城市という土地にこだわり続ける私達だからこそできる、次世代のための活動をこれからも続けてまいります。

メッセージ

– Message

これまで当社は、順風満帆とはいかず、厳しい時期もありました。しかし、困難がある度に都城市の皆さんに支えられ、ここまで来ることができました。小さな会社であっても、優秀な会社であり続ける、そして「秀作創造」の言葉を胸に、人々の暮らしに寄り添う家具を届けて参ります。
100周年を目指して、これからも「おもしろいことをしてるな」と言っていただける企業になれるよう精進して参ります。今後とも、お力添えのほど、よろしくお願い申し上げます。

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